俺とつき合って大変でしょう?
俺って物凄いマイペースだし、自分の世界を持ってるし、頑固だし、
かみ合わないときって結構あるよね。
でもつきあうってこういうこと。
最初からくるくる回る歯車なんて殆どない。
かみ合わない、かみ合わないを繰り返して、
俺の歯車の形、あなたの歯車の形が変わっていくの。
その形を俺やあなたが自分で受け入れることができれば・・・。
二人はそれからの数十年を共有することができる。
俺はそう思う。
話は二月の末日になります。
なーにげなく朝起き、むにゃむにゃとしていると、
「ごぉぉ」
と地鳴りのような喘鳴(喘息の主な症状の一つ呼吸をすると音が出る)が聞こえてくるのです。
いつになく、大きな音で。
苦し〜(XoX)
いつも携帯している、気管支拡張剤を使い発作を鎮めます。
暫くすると一様に病状が回復し、発作が起きた疲れもあって再び眠りに就きました。
参ったな・・・
暫くすると、また大きな喘鳴が出ます
発作の最中にまょから電話があったのですが、まともに受け答え出来ません・・・。
落ち着いたら電話するから
と電話を切ります。
発作が起きる、薬を使う、発作が弱まる、再び起きるを繰り返し、
ついには薬を使っても発作が治まらなくなりました。
動けない、喋れない、息出来ないで、本当に苦しい。
これまでになかったんじゃないかというくらい強い発作になりました。
意識がハッキリしてるだけに、苦しさもしゃれにならないくらいになっていました。
薬をガンガン使い、ちょっと病状が弱くなったのを見計らって母親に車で送ってもらいました。
23:30
病院で息がほとんどできない俺。
点滴、吸入、酸素いくら処置を施しても病状が一向に回復しない。
苦しくて、吸入が吸えない状況に。
指と、胸にいろいろくっつけて、心電図&血中酸素濃度をモニタリングしてます。
腕に注射。説明を受けてなかったので正確には分からないが、恐らくステロイド注射・・・
先生、大腿動脈から採血、酸素濃度が低かったら、気管挿管して人工呼吸器つけるぞと発言。
注射が効いてきたのか、病状若干回復。
先生、血液検査の結果とにらめっこ。
病状さらに回復、吸入が可能になる。
気管挿管は取り敢えずなしということになる。
これ以上病状が悪化したら、有無を言わさず挿管ということになった。
吸入が吸えるようになり、さらに病状回復、無駄口が聞けるようになる。
吸入終了。
一様に病状が回復、酸素、心電図、点滴をつけてレントゲン室へ。
レントゲン室で多少動く。すると、病状がまた悪化する。
ズボンを脱ぐのもかなり体力を要した。多少動くだけでも苦しい。
ベッドで静かにしていると落ち着く。
取り敢えず、呼吸を整えながら安静にしています。とてもじゃないけど寝れません・・・。
3:30
病床の準備が整ったということで、病室に移りました。重症患者のHCU(爆
結構まだ喘鳴が残っていたので、ずっと寝付けずにいました。
10:00
朝の吸入をし、喘鳴が一様に取れたので、眠りに就きました・・・・。
あまり寝れずに、2時間ほどで目が覚めました。喘鳴はまだなっています。
午後になり、日経を読んでた俺に「けんじろ」と呼びかける声がします。
みると、まょです。
まょ泣いて俺にしがみついてます。
心配したんだから、昨日行きたくてもいけなくて、ばかばかばか、大丈夫?だいじょうぶ?とぎれとぎれの声で。
「俺は死んだらいけない。この愛しい人が悲しがるのはみたくない。」
なんて考えたら、うれしさと、自分がこうなった悔しさで涙が溢れて止まらなくなりました・・・。
まょに見せた初めての涙でした。